日産自動車は3月、サプライヤーに課した割戻金(リベート)が下請法違反に当たるとして公正取引委員会から勧告を受けた。だが、いまだに一部社員がリベートを要求していることがダイヤモンド編集部の調べで分かった。

DIAMOND Premium Special Features
2024年10月15日(火)配信
今週のおすすめ記事
自動車・サプライヤー SOS
イメージ
サプライヤーが「優越的地位の濫用だと感じた」との報告数が自動車メーカーで最多の「61件」
日産自動車は3月、サプライヤーに課した割戻金(リベート)が下請法違反に当たるとして公正取引委員会から勧告を受けた。だが、いまだに一部社員がリベートを要求していることがダイヤモンド編集部の調べで分かった。「下請けいじめ」で利益を圧迫されてきた部品メーカーが、日産からの見積もり依頼を拒むケースが発生しており、クルマの開発にも支障を来しかねない状況だ。特集『自動車・サプライヤー SOS』の#2では、サプライヤー幹部ら251人から回答を得たアンケートを基に、日産の問題点を炙り出す。

 ダイヤモンド編集部は、自動車メーカーによる「下請けいじめ」の実態を解明するとともに、日本の自動車産業のサプライチェーンの持続可能性を調べるため、部品メーカー幹部らを対象にした緊急アンケートを実施した。
イメージ
 サプライヤーから最も厳しい評価を受けた日系自動車メーカーは日産自動車だった(日産への評価と、トヨタ自動車など他メーカーとの比較についての詳細は本特集の#1『【自動車サプライヤー幹部250人調査】トヨタ・ホンダ・日産の「通信簿」、役員のビジョン・値下げ圧力などを辛口評価』参照)。

 日産は、「割戻金(リベート)」の名目で、サプライヤー36社への支払いを減額していたことが下請法違反に当たるとして公正取引委員会から勧告を受けた。同社は勧告を踏まえ、「割戻金を即刻廃止した」という。

 ところが、アンケート回答者への取材で、日産の調達部門の一部社員がサプライヤーに対し、リベートの支払いを求めていることが分かった。

『日産「下請けいじめ」の実態解明!リベート要求続く、販売不振の損失押し付けも【自動車サプライヤー幹部250人調査】』では、いまだに続くリベートの要求や、日産が受注額の何パーセントの支払いを求めてきたか、また、販売不振の損失を下請けに押し付ける同社の悪弊を明らかにする。

 さらに、日産との交渉でアンケート回答者が「優越的地位の濫用」であると捉えたケース61件の内容も大公開する。

 なお、こちらの特集を全文閲覧するためにはダイヤモンド・プレミアム有料会員登録が必要となります。ぜひこの機会に有料会員登録をご検討ください!

記事一覧
イメージ 【自動車サプライヤー幹部250人調査】トヨタ・ホンダ・日産の「通信簿」、役員のビジョン・値下げ圧力などを辛口評価
イメージ 日産「下請けいじめ」の実態解明!リベート要求続く、販売不振の損失押し付けも【自動車サプライヤー幹部250人調査】
イメージ トヨタが「買いたたき」方針を大転換も、サプライヤーが不満を募らせる理由【自動車サプライヤー幹部250人調査】
イメージ ホンダ「下請けいじめ」の実態!部品メーカーにリベート要求、短納期の無理強いも【自動車サプライヤー幹部250人調査】
イメージ  10月16日(水)公開  中国に買われる自動車サプライヤー…EVに欠かせないブリヂストン防振ゴム事業の売却は「国家的損失」、次は三菱電機?
イメージ  10月17日(木)公開  自動車サプライヤーの「受け身」姿勢がEV敗戦の一因!?下請け企業が完成車メーカーに依存する実態を解明【自動車サプライヤー幹部250人調査】
イメージ  10月18日(金)公開  自動車メーカーの下請けが「接待作戦」を暴露!トヨタはゴルフ好き!?ビールはスーパードライが選ばれる理由【自動車サプライヤー幹部250人調査】
イメージ  10月21日(月)公開  トヨタのケイレツが「強み」から「リスク」になった理由、ヒエラルキー構造が機動力を奪いEVやスマホ化に対応できず
『自動車・サプライヤー SOS』では、さらなる新規記事の追加を予定している。

facebook Twitter
このメールは「ダイヤモンド・オンライン 無料会員向けメールマガジン」にご登録いただいている方にお送りしています。
配信停止はこちらよりお手続きいただけます(ログインが必要です)。

本メールアドレスは送信専用です。ご返信いただいてもお答えできませんのでご了承ください。
登録情報 | よくある質問 | お問い合わせ
株式会社ダイヤモンド社
©DIAMOND,Inc. All Rights Reserved.