ブックタイトル月刊総務2015年2月号特集

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概要

月刊総務2015年2月号特集

23 2015.2で、『社内のコミュニケーションが増えた』『社員から来年もやってほしいという声があった』というフィードバックをいただいています。そのモチベーションを維持し続けることは簡単ではありませんが、事前準備から多くの社員を巻き込むことや事後のフォローアップによって可能です」と中西さん。「活力ある組織作り」は「人作り」であるといわれる。社内イベントを経営課題解決のプロジェクトの一つとして捉え、若手社員も巻き込みながら実施する機会を持つことで、組織の壁に風穴をあけることができるのではないだろうか。できなかった社員にも有意義な一日であったことをイントラネットや社内報等で共有し、参加者には当日の写真を配布。参加しなかった社員が知らない間に終わっていたということにならないよう、次回につなげていくための手立てを行っていくことが大事であるという。「振り返りという行為は学習効果を高めるため、大変重要です。上映会やアンケートの実施などを通じて、当日の盛り上がりを再現し、モチベーション維持をはかる取り組みを継続していただきたいと思います」(菊入さん) 準備期間は変わりますが、たとえば五〇〇〇人規模で何かやろうと思ったら、一年半から二年は必要です。三〇〇人規模でも半年前ではややタイトです。特に運動会の場合は、会場手配を早めに行っておく必要があり、仮に三か月前から実質的に準備をスタートしたとしても、開催日の一年くらい前から社員ヒアリングをしたり、プロジェクトメンバーを選任したりするなど企画を進める企業が平均的です」(中西さん) 忘れてならないのは、当日の記録と終了後の報告だ。業務やその他で参加ポイントです。そして成功に導くためにもっとも重要なことは、トップからのメッセージの発信です。社長が大会委員長に立って自ら情報を発信していくことで、イベントへの参加意欲は高まります。ただしこの際、『一方的に聞くだけで退屈した』といった印象を持たれてしまっては、効果は半減です。経営者の言葉を社員にしっかりと届けるためには、演出や仕掛けが必須であるといえるでしょう。たとえば、何をやるか具体的なことは示さずに、社内イベントプロジェクトの発足だけをまず大々的に発表し、その後、テレビの番組宣伝のように情報を小出しにしていく方法などもおもしろいでしょう。イベントの名称も大変重要な要素です。ただ『運動会』とするよりもオリジナルの大会名が付いていた方が、ずっと盛り上がります」(塩谷さん)多様な働き方が当たり前になっている昨今、社内イベントに参加させる対象をどの範囲とするのかも成功を左右する。派遣社員やパート社員も含めるのか、必参加の行事とするのか任意によるものなのか、本社以外の拠点の参加をどうするのか、かかる経費はどうするのか、細部にわたって運営基準を設定しなければならない。これらを考えると、万全な状態でイベントに臨むためにはある程度の準備期間が必要になるだろう。「イベントの種類や規模によって大掛かりなイベントを開催するには時間と一定の費用が必要だが、会議などの場をうまく利用して社員のモチベーションの向上をはかる方法があると、菊入さんはいう。「会議の場で月次の営業成績などを発表している会社は多いと思いますが、名前を発表してみんなで拍手して終わるだけでなく、ちょっとした演出をしてみると盛り上がります。『重大発表があります』と前フリをしたり、ミニ表彰をしたり、知恵を絞れば非日常的な雰囲気作りが可能です。最近はスマートフォンのアプリで効果音をダウンロードすることもできるので、さまざまなツールを試して一工夫することをご提案しています」「調査報告書」でも、業績の良い企業ほど表彰式の開催頻度が高い傾向が認められている。表彰式以外では、休日に行うBBQやミニイベントなど、一人の声掛けでもLINEやメールなどで参加を募れば、何かやりたいと思っている若手社員が多く集まるという。また、会社に家族を呼ぶ「ファミリーデー」の開催は、費用対効果の面からも実施する企業が増えている。「一回の運動会だけで効果があるのかという質問をいただくことがありますが、実際に参加してみて非常に変わるものだと実感しています。私たちが運営に携わったイベントのほとんど会議の場などを活用し日常をイベント化する工夫を特集インナーコミュニケーション活性化術本社所在地: 東京都港区南青山2-31-8 Daiwa 南青山(ダヴィンチ南青山)4F代表者:代表取締役社長 上田泰志事業内容: ワーク・モチベーション(仕事意欲)をテーマとした企業コンサルティングホームページ:http://www.jtbm.co.jp企業DATA 株式会社ジェイティービーモチベーションズ