ブックタイトル月刊総務2015年4月号特集_試し読み
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月刊総務2015年4月号特集_試し読み
25 2015.4B)をイントラネット上に開設し、DBの内容を踏まえたキャリア面談により、持続的に人が成長する風土作りに注力している(図表?)。今後はさらに五〇歳代後半の社員のモチベーション向上、女性活躍推進を視野に入れたキャリアデザイン制度の効果的な運用を目指していくという。 「明確な尺度はありませんが、キャリアデザインを風土にする取り組みは効果を上げていると実感しています。今後も社員からの提案や自発的な活動を含めて、いろいろと試みながら手応えのあるものを制度として取り入れていく方針です。さらに、付加価値を生み、事業成長のドライブとなるエキスパート・スペシャリスト系の人財の育成や活性化にも力を入れていきます」 ビジネスキャリアが見えてくる頃です。ここで立ち止まってしまえば成長どころか退化してしまうため、研修を通じてこれまでの仕事ぶりなどを振り返り、自分の強みと弱みを認識することは大変重要です。その上で〝どうありたいか?という価値観に照らした思考を癖付けるよう、発想の転換を求めていきます。さらに、正しく現状を認識することから生まれる『自覚』と、自分の可能性を信じる『自信』を併せ持つことで、どの年代であっても前向きに自己革新し続ける人財であり続けることができると考えています。一方、五〇歳のキャリア研修ではまだリアルに六〇歳代をイメージできない面が見受けられたため、今後は五七歳での研修の実施も検討中です。キャリア研修はこの六年間社員の約半数に当たる三〇〇人が受講しました。上司対象のレクチャーを含めると全社員の約六割が『キャリアデザイン』について学び、理解を深めたことになり、社内に定着してきたと思っています」キャリアデザイン制度の運用 また同社では組合員を対象に、二〇一三年から「キャリア開発サイクル」を運用。「WILL」(自己申告制度)、「育成」(メンバーの育成計画)、「HISTORY」(異動履歴・経験分野・スキル)の三つのデータベース(D行っており、さらに研修後には部下との面談を依頼しています」キャリア研修では年代別に期待テーマを設定している。三〇歳代は「己を立てる」(コクヨ人として一人前になる)、四〇歳代は「仕事を極める」(プロとして自律した組織貢献ができる)、五〇歳代は「仕上げを行う」(職業人・組織人としての集大成をはかる)だ。また、「自律・自立」(個人として、職業人として独り立ちしている)、「専門能力を向上させる」(プロ意識。自立基盤として専門性を磨きプロになる)、「挑戦意欲と目標を持っている」(自己向上・組織貢献・自己活用の挑戦を続けている)を、各年代共通のテーマとして掲げている。四〇歳のキャリア研修「Active40」の目標を引用すると、「自己のキャリアをしっかりと棚卸しした上で、〝なり方?ではなく〝あり方?視点で、それはちょうどいい!と自己をモチベートしながら自己成長と組織貢献でいかにWIN -WINの関係を築くかを考え抜く」とある。「入社から約二〇年、特集ミドル層のキャリア開発本社所在地:大阪市東成区大今里南6-1-1代表者:代表取締役社長 森川卓也社員数:587 人(2013 年12 月末現在)事業内容: 紙製品(ノート、伝票、ファイル等)、文房具(金属文具、筆記具等)、PC 関連用品(インクジェットプリンタ用紙、マウス等)の製造・仕入れおよび販売/文書・情報等、ドキュメント管理のトータルソリューションホームページ:http://www.kokuyo-st.co.jp/企業DATA コクヨS&T 株式会社図表3 キャリアデザイン制度の運用30歳40歳50歳自己の経験の振り返りと自覚(異動履歴、経験分野、スキル)コーチングやメンタリングができるエナジャイズ・プロフェッショナル集団を養成し、相談・指導に当たる・入社後3年間で学んだことを再確認する・客観的に自己を見直し、今後の自己啓発計画の策定を行う・コクヨ人として、一人前の自 ・キャリア自律の心、専門性の向上・これまでの人生/キャリアの充実・深化・集大成・残り期間での最大の貢献・役割の変化の受容・プロとして自律した組織貢献・専門性確立や市場価値認識・キャリアルートを鮮明に上司へ個人へ周囲へサポート力キャリアマインドの醸成・定着風土醸成上司向けキャリアサポート実践研修MBE(Master Business Energizer )養成と活用3年次フォロー研修30歳代:己を立てるCareer Making研修40歳代:仕事を極めるCareer Evolution研修50歳代:仕上げを行うCareer Integration研修キャリア面談の実施推進(キャリアデザイン【育成】DB)ACTIVE40ACTIVE50ACTIVE30“キャリアデザイン【WILL】”DBを中心とし、個人の職歴を整理できる”キャリアデザイン【HISTORY】DB”等のツールを提供するMBEやその他社内の第一人者を活用し、社内でスキル伝承塾や共に学び合う、切磋琢磨する機会を提供する4月【HISTORY】DBキャリアビジョンを描き、意志表示(将来のありたい姿、異動希望)4月【WILL】DB(自己申告制度)キャリア相談ジョブローテーション案作成6月人事面談メンバーの育成計画を立案7 ~ 8月【育成】DB【WILL】DBに面談記録を残す9 ~ 10月評価フィードバック兼キャリア面談本人キャリア開発サイクルHR上司実績評価/能力評価昇格審査キャリア研修40歳代向けキャリア開発研修「Active40」のようす。参加者からは「現状が明確になり、今後の自分のありたい姿とのギャップがよくわかった」「自分が5年後どうあるべきか真剣に考えるいい機会になった」といった前向きな感想が寄せられた