ブックタイトル月刊総務2015年4月号特集_試し読み

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概要

月刊総務2015年4月号特集_試し読み

21 2015.4それぞれが希望するタイミングで参加しています。参加者からは『強み・弱みを把握し、より自分を理解することができた』といった感想が寄せられており、場合によっては、四〇歳になってすぐ参加した社員が、四〇歳後半になってもう一度参加することもあります」(杢谷さん)な役割を切り開くための支援策として実施しています。また、四〇歳代向けの『プロフェッショナル』が応募型なのは、この年代の社員の声から、キャリアについて考えるタイミングに個人差があると考えたからです。『プロフェッショナル』は年四回開催しており、対象者には都度イントラネット・メールで案内し、とができる。「キャリアサポート室の主な活動はワークショップと個別面談です。いずれも、産業カウンセラーやCDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)資格を有するキャリアアドバイザーが担当しています。キャリアを考える場である『キャリア・ワークショップ』は、キャリアサポート室が新設された二〇〇七年にスタートし、二〇一三年までに累計で約二七〇〇人が参加しました」(山田さん) キャリア・ワークショップは、「エントリー(入社四年目)」「チャレンジ(入社一二年目)」「プロフェッショナル(四〇歳代)」「キャリア・ワークショップ53(五三歳)」「キャリア・ワークショップ58(五八歳)」の節目で開催(図表?)。四〇歳代の「プロフェッショナル」は応募型で、それ以外の受講は必須としている。それぞれプログラムは異なるが骨子は共通しており、一日目に徹底した「自己理解」、二日目に「環境理解」(自分を取り巻く環境がどのように変わっているのか、その環境から現在の自分はどのような役割を期待されているのかを考える)、最後に自己理解と環境理解を統合し「行動計画立案」という枠組みである。 「当社では二〇一三年に、世間に先駆けて六五歳定年制を導入しました。『キャリア・ワークショップ53』『キャリア・ワークショップ58』はそれを踏まえ、シニア層全般に求められる新た●Growing(基盤人材としての成長を促す):資格階層ごとに求める人物像を「フロンティアステップ」として整理し、「求められる姿(MUST)」「発揮してほしい力(CAN)」「サントリーVALUE(VALUE)」の三つに分けて明示し、これを実現するために新入社員から新任マネジャーに至るまで研修を実施。●Stretching(経営戦略とリンクしたキャリアストレッチ):経営戦略とリンクし、グローバル人材の育成と自ら手を挙げてチャレンジする風土作りを推進。若手、中堅、リーダーには、知識やスキル、異動による経験、英語実践力、ダイバーシティ理解をインプットすることを目的とし、「トレーニー」「キャリアチャレンジ」「MBA留学」などの制度を設けている。課長・部長層には、グローバルマネジメントを学ぶとともに、経営へのアウトプットも組み込んだ「グローバルリーダーシップ研修」を実施。●Self -Reliance(キャリアサポートや自己啓発の仕組みの提供):個人の視点に立ったキャリア自律支援として、応募型研修、通信教育、eラーニング、語学研修、資格試験などの約三九〇種類の自己啓発支援プログラムを用意。国内グループ会社の従業員は、誰でも共通のプログラムを受講するこ特集ミドル層のキャリア開発図表2 サントリー・キャリア・ワークッショプの概要順位方式実施共通コンセプトレベルキーワードエントリーキャリアを考える姿勢作り入社4年目わかる必須自己責任「キャリアとは?」自分の仕事人生に真正面から向かい合う姿勢を形成し、一皮むけたキャリアを目指す2008 年~4年次研修に組み込みチャレンジ自己のキャリアデザイン入社12 年目描ける必須可能性の追求「キャリアを自らデザインする」これまでの振り返りの中から自己の可能性を真剣に追求し今後のキャリアをデザインする2007 年~実施プロフェッショナル後半キャリアへの自信確立40 歳代(惑わず)開ける応募型第一人者・プロフェッショナル「キャリアを極める」仕事人生の折り返しに当たり、さらに深い自己理解のもとに自分らしく生きる自信を持つ2006 年~実施キャリアのオーナーは自分自身=キャリア自律を目指す「イキイキと自分らしく」=やりがい・働きがい面白い仕事をする・仕事を面白くするキャリア・ワークショップ53シニアへの準備53 歳必須2013 年~実施拡げる成長の再認識「キャリアを見通し、さらに拡げる」これまで培った力の認識とこれからのキャリアの見通しから、さらに成長する自分作りを考えるキャリア・ワークショップ58周囲の期待との統合58 歳必須2012 年~実施活かすリバイタル「キャリアを活かす。成長の継続」これまで培ったものとシニアとしての力を確認し、それを活かして周囲の期待にどう応えどう成長するかを考える