ブックタイトル月刊総務2015年10月号第2特集_試し読み
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月刊総務2015年10月号第2特集_試し読み
2015.10 52近年、あらためてインナーコミュニケーションの重要なツールとして見直されることが多くなってきた社内報。社内報は総務・管理部門が担当しているという企業が約4割にものぼります※。あらためてその社内報の機能と役割、基本的な考え方をまとめました。執筆: 『 月刊総務』編集長ナナ総合コミュニケーション研究所所長豊田健一社内広報ツールの機能と役割強い組織を作る手助けをするChapter 1 総論社内報のメリットと上手な活用術※508社、『社内報白書2015』(ナナ総合コミュニケーション研究所編)調べ第2特集 創業間もない数人の会社であれば、多くの場合、社内報は存在しません。社長を含めた社員全員が顔見知りであり、お互いのことを、プライベートも含め熟知しているからです。 しかし、人数が増え、拠点が増えると、そうはいきません。一般的に、従業員数が三〇〇人を超えると社内報が必要になってくるといわれます。 社内報に求められる役割とは、主に図表1の通りです。従業員が読むことで、会社のことがわかり、協働の精神が醸成され、組織が活性化するようなものでなければなりません。 ですので、社内報は読まれるだけでは意味がありません。行動に結び付くことが大前提です。従業員は読むことで、自社のことを知り、理解し、共感して行動する。社内報はここまでを目的として編集されるべきものです。 発行目的とはどのようなものを考えればよいでしょうか。図表2に社内報の発行目的の例を記しました。 自社の状況に合わせて、今、社内報としてどのような役割を持たせるべきか、経営的視点から考えましょう。また、自社の状況が変化したのなら、それに合わせて発行目的も見直すべきです。会社あっての社内報であり、社内報だけが単独で存在することはあり得ません。 また、発行目的は社内に告知しましょう。何のための社内報なのか、その目的を達成するために、どのように従業員に活用してほしいか。明確な意図の下、発行しているということを周知しておくことで、その存在意義が明確になりますし、発行目的と照らし合わせての読者からのフィードバックにより、編集部も鍛えられます。また、編集上の軸が定まり、迷ったときの判断軸となります。 図表1の役割に合致した企画立案がされているかも、ときどき振り返るようにしましょう。社内報の機能は図表3に示しました。社内報の企画を考えるときに、それぞれの機能を切り口として捉え、企画立案の参考にしてください。 読まれるだけではいけないものの、読まれないことには始まらない社内報。読まれるためのポイントは三つあります。①読みたくなる内容か、②読みたくなる切り口か、そして③読みたくなるような見せ方かどうかです。読まれるためのポイント社内報の役割と発行目的図表1:社内報の主な役割●目標の共有:経営の方針を従業員に公平に伝える●情報の公開と共有:経営、自社の状況に関する情報をタイムリーに伝える●教育・気付きの場:従業員や経営者に刺激を与え、考えさせ、学ばせる●風通しの良い活力ある風土作り:企業文化や風土を育て、継承する