ブックタイトル月刊総務2016年5月号特集_試し読み

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月刊総務2016年5月号特集_試し読み

17 2016.5情報開示・企業報告などについて、客観的評価を得ることができ、透明性を高めることにつながる。・ 国内外の社会的課題およびその解決に向けた知見を広めることができる。ている場合が多い。 ステークホルダー・エンゲージメントを推進することで、次のような効果が期待できる。・ 自社の及ぼすプラスの影響を増大させ、マイナスの影響を減少させる方策を知ることができる。・ 自社のCSR経営の枠組みや方向性、CSRパフォーマンスの進捗、を支援できる人々や組織  ステークホルダー・エンゲージメントの目的は、相互作用的な対話を通じてステークホルダーの意見や見解を聞くことであり、自社事業の客観性や透明性を高めるための有用な方策だ。また、合理的な判断ができるNPO・NGOとの連携も深めていくべきである。声なきステークホルダーを代弁し特集CSRの“今”と“これから”図表2 第一CSRと第二CSRの両輪関係図表3 第一CSRと第二CSRの本質的な違い自らが環境・社会に及ぼす影響への責任(必須)第一CSR(自社のプロセスやプロダクトが社会的課題を助長していないか)・自社の事業が環境・社会に及ぼす悪影響を知る寄付、フィランソロピー、メセナ、企業プロボノ、ボランティア(本業外の企業市民活動)社会的貢献活動(悪影響の大きさに応じた優先順位と時間軸を持った戦略的実践)・自社の環境・社会に及ぼす悪影響の除去・改善・ステークホルダー価値の向上CSRデューデリジェンス本来のCSRへポーターの主張強みを生かした社会的課題の解決への貢献(挑戦)第二CSR (社会的課題解決と競争力向上を同時に実現する経営戦略)CSV(戦略的CSR)①社会的課題を解決するプロダクトの開発・販売②バリューチェーンの競争力強化と社会貢献の統合③創業地域での事業基盤強化と地域貢献の統合リスクマネジメントビジネス機会の活用論 点第一CSR(本来のCSR)第二CSR(CSV)社会的課題の原因実践の是非基本姿勢本 業社会的課題の発見経営戦略利 益最終目標世界的なイニシアチブ自社とバリューチェーン:内部(自社ビジネスによるネガティブ・インパクト)⇒しないと社会から非難される影響への責任として“必須”社会基点(地動説CSR)プロセスとプロダクトに配慮デューデリジェンスとステークホルダー・エンゲージメント⇒マテリアリティの判断主にリスクマネジメント(ブランド毀損の回避)⇒信頼性の向上短期的な利益とは異質⇒長期的な企業価値に貢献サステナビリティ⇒持続可能な社会の実現⇒健全な社会に健全な企業ISO26000、GRI、グローバル・コンパクト、OECD「多国籍企業行動ガイドライン」など社会・地域全体:外部(自社ビジネスと直接的な因果関係はない)⇒しなくても社会から非難されない経営戦略として企業の“挑戦”企業基点(天動説CSR)プロダクトに主たる関心(社会的価値の判断基準?)主にビジネスチャンス(課題解決による新規事業)⇒イノベーション創出利益の最大化に貢献経済価値と競争優位⇒社会と企業が対立しない「新しい資本主義」の確立(ポーター教授の学説)(推進組織SVI)出典:川村雅彦著『CSR経営 パーフェクトガイド』(Nanaブックス)出典:川村雅彦著『CSR経営 パーフェクトガイド』(Nanaブックス)に著者が加筆修正参考書籍 『CSR経営 パーフェクトガイド』(Nanaブックス)参考サイトニッセイ基礎研究所 川村雅彦「研究員の眼」(http://www.nli-research.co.jp/)