世界的なイノベーター 初の著作!
濱口 秀司 『SHIFT:イノベーションの作法』
#05
今回うかがうのは、尾原和啓さん(@kazobara)。発売当日に「めちゃくちゃ目ウロコ。イノベーションに関して、ここまで平易に再現性をもって語れるのか!というワクワクです!」とツイートくださった目ウロコについて少しくわしく伺いました。
一言でいうと、これは「論文集」ではなくて「処方箋」だと思います。
「問題解決」より「問題発見」の重要性が問われている時代に、問題をいかに発見し創造するか、ここまでプロセス化したものはなかったのではないでしょうか。元来、日本人はプロセス・マネジメントに強く、誰より速く品質高く、問題解決することで勝ってきましたが、問題創造には苦手意識があるように思います。でも、濱口メソッドの「SHIFT」を使えば、日本人は実は問題創造も得意なはずだ、という主張に勇気づけられました。プロセス・マネジメントにおけるイノベーションを浮かび上がらせているのが、この論文集ではないでしょうか。
個人的には、「ベータ100」というラピッド・プロトタイピングの効果に共感しました。デザイン・シンキングの受容性調査に近いですが、ユーザーインサイトなど感性に委ねるのではなく、100例という工学、エンジニアリングになっているぶん理解しやすい。
この論文を読むと、SHIFTを起こすために、特別な感性もいらないし、数字に強くなくてもいいんだ、と思わせられる。おそらく一番邪魔なのは「素直じゃない」ってことですよね。素直にやってから考えりゃいいんじゃないの、と背中を押されている気がしました。(談)
尾原 和啓さん
IT批評家
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#04
坂之上洋子さんに聞く「濱口秀司さんの仕事の特に美しい点」とは?
坂之上 洋子さん
#06
若林恵さんに聞く「イノベーションを考えるとき、わたしたち凡人は、アタマを使う場所をたいてい間違える」
若林 恵さん
世界で活躍するビジネスデザイナー初の著作!
あらゆる角度でビジネスにインパクトを生み出したい皆さんの基礎となる必携の1冊です!
一言でいうと、これは「論文集」ではなくて「処方箋」だと思います。
「問題解決」より「問題発見」の重要性が問われている時代に、問題をいかに発見し創造するか、ここまでプロセス化したものはなかったのではないでしょうか。元来、日本人はプロセス・マネジメントに強く、誰より速く品質高く、問題解決することで勝ってきましたが、問題創造には苦手意識があるように思います。でも、濱口メソッドの「SHIFT」を使えば、日本人は実は問題創造も得意なはずだ、という主張に勇気づけられました。プロセス・マネジメントにおけるイノベーションを浮かび上がらせているのが、この論文集ではないでしょうか。
個人的には、「ベータ100」というラピッド・プロトタイピングの効果に共感しました。デザイン・シンキングの受容性調査に近いですが、ユーザーインサイトなど感性に委ねるのではなく、100例という工学、エンジニアリングになっているぶん理解しやすい。
この論文を読むと、SHIFTを起こすために、特別な感性もいらないし、数字に強くなくてもいいんだ、と思わせられる。おそらく一番邪魔なのは「素直じゃない」ってことですよね。素直にやってから考えりゃいいんじゃないの、と背中を押されている気がしました。(談)