ごあいさつ
コロナ禍の行動制限が解除され、日常が戻ってきても産業界の不確実性は依然高いままです。ただし、持続的な成長を遂げるには地政学リスクの高まりに伴うサプライチェーンの再構築や、脱炭素に向けた技術開発の促進といった攻めの一手が欠かせません。
実は、こうした未来を切り拓く戦略を適切に講じるための武器となるのが「CFO思考」です。企業成長を牽引し、ビジネスパーソン個人の価値をも高める“ファイナンス・リテラシー”の重要性を、登壇者の実体験を交えながらお届けします。
基調対談
ニコン 取締役 兼 専務執行役員
徳成 旨亮 氏
-
慶應義塾大学卒業、ペンシルベニア大学経営大学院ウォートン校AMPOB修了。三菱UFJフィナンシャル・グループ最高財務責任者(CFO)、米国ユニオンバンク取締役を経て2020年より現職。日本IR協議会元理事。米国「インスティテューショナル・インベスター」誌の投資家投票でベストCFO(銀行部門)に4年連続選出される。本業の傍ら執筆活動を行い、ペンネーム「北村慶」名義での著書を含め、累計発行部数は約20万部。日本経済新聞コラム「十字路」への定期寄稿など、金融・経済リテラシーの啓発活動にも取り組む。『CFO思考』(ダイヤモンド社、23年)は発刊後5か月で5刷のベストセラー。
アニマルスピリッツ 代表パートナー
朝倉 祐介 氏
-
競馬騎手養成学校、競走馬の育成業務を経て東京大学法学部卒業。マッキンゼー・アンド・カンパニー入社後、大学在学中に設立したネイキッドテクノロジーに復帰、代表就任。ミクシィへの売却に伴い同社に入社し、代表取締役社長兼CEO就任。スタンフォード大学客員研究員などを経て2017年、レイターステージのスタートアップ投資などに従事するシニフィアンを設立(共同代表を現任)。22年にはアニマルスピリッツを設立、代表パートナーとしてシード・アーリーステージのベンチャー投資を行う。著書に『ファイナンス思考』(ダイヤモンド社、18年)など。
お申込み締切:2023年12月8日(金)12:00まで
プログラム
- 13:00
~
13:50
(50分) - ◆基調対談
「JTC」と「スタートアップ」、“両極”の業界リーダーがアニマルスピリッツを巡り激論!日本に今なぜ「CFO思考」が必要か
概要ニコンJTC(Japanese Traditional Company、日本の伝統的な大企業)とスタートアップは、経済界の“両極”にある企業群です。しかし実は、世界で戦える企業を目指して成長の絵図を描く上では、双方のリーダーに共通する課題が多くあります。最たるものが、日本にいかにアニマルスピリッツを呼び起こすか──。ニコンCFOや三菱UFJフィナンシャル・グループ元CFOとしてJTC界を牽引してきた徳成旨亮氏と、ベンチャーキャピタル、アニマルスピリッツ代表としてスタートアップ界を牽引する朝倉祐介氏が、インフレ時代が到来する今だからこそ日本の企業や個人が備えるべき適正なリスクテイク力や、ファイナンス・リテラシーについて語り尽くします。
取締役 兼 専務執行役員
徳成 旨亮 氏
アニマルスピリッツ
代表パートナー
朝倉 祐介 氏 - 13:50
~
14:20
(30分) - ◆協賛講演
進化するROIC経営と企業変革-PBRを改善する企業成長のエンジンとはー
概要アビームコンサルティング20年ほど前に連結経営の推進を契機として話題となったROIC経営に、今改めて注目が集まっています。「PBR1倍割れ問題」に端を発した「投下資本に対する収益性」に関する課題意識の高まりがその要因である一方、ROICは運用によっては功罪があり、「成長期待の醸成」へのボトルネックともなりえます。
PBRの高い企業は、その改善に向けてどのような工夫をしているのでしょうか。経営企画、経理/財務、IR経験のある部長職以上700名以上へのアンケート結果をもとに、非財務とPBRの関係性を明らかにする柳モデルを用いた相関性の導出に多数の実績を保有するコンサルティング経験をもとに、進化するROIC経営と企業変革の要諦をお話します。
戦略ビジネスユニット長
執行役員 プリンシパル
斎藤 岳 氏 - 14:20
~
14:50
(30分) - ◆協賛講演
経営のDX ~企業価値の成長に必須となるROICツリーとポートフォリオ管理~
概要Board Japan複合事業体で企業価値の成長を維持するためには、事業部門価値のバランスが重要である事は既知の事実です。このセッションでは、事業ポートフォリオ管理とROICツリー展開を例にとり、データが自動的に集まるSaaSについて考えます。またROIC基盤の推進にはFP&Aの活躍が重要となるため、概念について確認し、2社の事例にてデータ活用がどのようにとり行われているかを紹介します。また最後に、多くの事例をかかえるBoardが考える、ROICデータ基盤として必要な、7つ道具についても触れ、皆様の現在のデータ活用プロセスを昇華する次のイメージを提案します。
ゼネラルマネージャー
篠原 史信 氏 - 14:50
~
15:20
(30分) - ◆協賛講演
「DNPグループの成長を支える経営基盤の強化」と「戦略的経理部門への変革」への挑戦
概要大日本印刷DNPグループは、自らがより良い未来をつくり出すための事業活動を展開し、今日よりも明日を良くする挑戦を重ね、未来に欠かせない「あたりまえの価値」を生み出し、持続可能なより良い社会、より心豊かな暮らしを実現していきたいと考えています。そのために、私たち経理部門では、「DNPグループの成長を支える経営基盤の強化」と「戦略的な経理部門への変革」を推進しており、会計システム・経理業務・働き方を連動して見直すことにより、現状の経理業務の効率化を進めながら、経営の意思決定をサポートする情報の提供と提案を行う機能を強化する活動に取り組んでいます。この活動における挑戦の一例をご紹介します。
執行役員
経理本部 経理本部長
曽根 博幸 氏
大日本印刷
経理本部 経理企画部 アカウンティングイノベーションプロジェクト リーダー
佐藤 剛一郎 氏
大日本印刷
経理本部 経理企画部 アカウンティングイノベーションプロジェクト 課長補佐
松浦 さやか 氏
ブラックライン
代表取締役社長
宮﨑 盛光 氏
- 15:20
~
15:50
(30分) - ◆協賛講演
企業成長を支えるために、経理部門でできる業務効率化・組織づくりへの立ち向かい方
概要マネーフォワード昨今はVUCA時代と言われ、市場が著しく変化しております。その中で、CFOに求められる役割は多岐に及んでおり、その背中を支える経理・財務部門の成長はますます重要になっていきます。しかし、会計業務といった専門知識を持つ人材は多くなく人手不足になりがちです。本セッションでは、離職率100%といった厳しい状況からGWで9連休を取れるまでに成長した弊社経理部の部長が、効率化に向けてどう立ち向かったのかご紹介いたします。
グループ執行役員
経理本部 本部長
松岡 俊 氏 - 15:50
~
16:50
(60分) - ◆パネルディスカッション
グローバル企業のCFO経験者や大学教授が熱弁!企業価値向上に貢献するファイナンス・リテラシーの高め方
概要独立行政法人 中小企業基盤整備機構 東工大横浜ベンチャープラザ企業価値を向上させるためには、①コスト競争力を高める、のみならず②しっかりしたプライスを取る、③スジの良い新規事業を創出する、④投資できない事業は選別するなどの手段があります。そして、それらを推進するのに必要となるのがファイナンス・リテラシーです。日本の経済成長がこの30年間、停滞し続けたのはデフレのせいばかりではありません。日本企業を再び成長軌道に乗せ、安定した社会・生活を確保し続けるには、ファイナンス・リテラシーの向上は不可避といえるでしょう。では、そのために何をすべきか。個人が獲得するべき具体的なスキルはもちろん、企業が着手するべきシステム改革や組織体制の再構築、ファイナンス教育の強化などについて、グローバル企業のCFO経験者やビジネススクールの教授らが熱く語ります。
チーフインキュベーションマネージャー
元オムロン株式会社 執行役員 グローバル理財本部長
同志社大学大学院 ビジネス研究科 客員教授
京都大学 経営管理研究部 研究員
大上 高充 氏
早稲田大学
経営管理研究科(ビジネススクール)教授
西山 茂 氏
東京都立大学大学院
経営学研究科 特任教授
元デュポン取締役副社長
橋本 勝則 氏
日本CFO協会
シニア・エグゼクティブ
日置 圭介 氏 - 16:50
~
17:00
(10分) - ◆閉会挨拶・アンケート回答
※プログラムは予告なく変更になる場合がございます。
お申込み締切:2023年12月8日(金)12:00まで
パネルディスカッション
-
独立行政法人 中小企業基盤整備機構 東工大横浜ベンチャープラザ チーフインキュベーションマネージャー
元オムロン株式会社 執行役員 グローバル理財本部長
同志社大学大学院 ビジネス研究科 客員教授
京都大学 経営管理研究部 研究員
大上 高充 氏
横浜市立大学商学部卒業、豪州ボンド大学経営学修士課程修了(MBA)。1985年立石電機(現オムロン)入社。中国本社戦略部部長、制御機器事業経営企画室長を経て執行役員グローバル理財本部長就任。オムロン独自の「ROIC逆ツリー」や、PPMの導入・展開を主導し、東京証券取引所「企業価値向上表彰」の大賞を受賞するなど、同社の企業価値向上に貢献した。現在は中小企業基盤整備機構東工大横浜ベンチャープラザのチーフインキュベーションマネージャーとして、スタートアップの育成に取り組む。同志社大学大学院ビジネス研究科客員教授、京都大学経営管理研究部研究員。
-
早稲田大学 経営管理研究科(ビジネススクール)教授
西山 茂 氏
早稲田大学政治経済学部卒業。ペンシルバニア大学ウォートンスクール修士課程修了(MBA)。1984年サンワ事務所(現ト-マツ)入社。日本企業および外資系企業の会計監査、企業買収支援、株式公開支援などの業務に従事。95年に西山アソシエイツを設立して代表に就任。企業買収支援や株式公開支援、経営管理体制構築、教育研修などの業務を担当。2002年より早稲田大学で教鞭を執り、06年より現職。同大学院では会計・財務分野の研究、教育を担当。学術博士(早稲田大学)。公認会計士。上場公開企業の社外役員等も歴任する。
-
東京都立大学大学院 経営学研究科 特任教授 元デュポン取締役副社長
橋本 勝則 氏
慶應義塾大学商学部卒業、デラウェア大学修士課程修了(MBA)。1978年YKK入社。86年同社英国子会社の財務最高責任者(CFO)としてM&Aや欧州持株会社・欧州統括会社の設立を実行。90年デュポン経理部。米国デュポンの自動車関連事業部FP&A、持分法会社財務報告グロ-バルプロジェクトリーダー、内部監査マネジャーなどを経て、99年デュポン東京トレジャリーセンタートレジャラー。2002年同社取締役財務部長、13年同社取締役専務執行役員。14年同社取締役副社長に就任後は、ダウ・ケミカルとの合併・3社分割プロジェクトなどを率いた。20年より現職。21年東芝取締役。
-
日本CFO協会 シニア・エグゼクティブ
日置 圭介 氏
南山大学経営学部卒業、英国立ウェールズ大学経営学修士課程修了(MBA)。2001年PwCコンサルティング入社。02年からIBMビジネスコンサルティングサービス、07年からデロイト トーマツ コンサルティング、20年からボストン コンサルティング グループ(BCG)。デロイトでは執行役員パートナー、BCGではパートナー&アソシエイトディレクターを務めた。メドレー社外取締役就任を機に、23年re-Designareを設立、代表就任。12年日本CFO協会主任研究委員、19年日本CHRO協会主任研究委員、23年より両協会シニア・エグゼクティブ。立教大学大学院ビジネスデザイン研究科兼任講師。
協賛社
-
アビームコンサルティング
戦略ビジネスユニット長
執行役員 プリンシパル
斎藤 岳 氏
コンサルティングファームを経て、2001年に入社。総合商社、情報通信業、サービス業、製造業、小売・卸業、独立行政法人といった幅広い業種に対し、戦略策定および戦略実現支援のコンサルティングプロジェクトを実施。著書に『1回の会議・打ち合わせで必ず結論を出す技術』(東洋経済新報社、2008年)、『ロジカル・セリング』(共著、東洋経済新報社、2010年)がある。
-
Board Japan
ゼネラルマネージャー
篠原 史信 氏
Business Objects, Oracle, SAP, Adaptive Insights社などを経て現職。経営管理やBIシステムに20数年携わり、データに基づく意思決定の価値にこだわるオピニオンオーナー。日本企業の標準的な計画業務には改善の余地があると考えており、財務、非財務、オルタナティブデータも考慮する必要がある他、ROIC経営やパーパス経営の実現にも計画業務の連動は必須と考えている。BIを中心にERPや連結・予算管理・フォーキャスティングなどCorporate Performance Managementを含む業務システムが注力分野。
-
大日本印刷
執行役員
経理本部 経理本部長
曽根 博幸 氏
入社以来、主に管理会計畑を歩む。何事も「自分事として考える」が信条。「いま出来るベストを尽くす」ことを心掛けて、持続的な企業価値創出のための資本政策と経理部門の変革を進める。日々の癒しは、家で飼っている保護猫2匹。1964年生まれ、1988年 早稲田大学商学部卒業、同年 大日本印刷入社、2017年 管理本部管理部部長、2018年 事業推進本部副本部長、2019年 経理本部副本部長、2020年 経理本部長、2021年 執行役員。
-
大日本印刷
経理本部 経理企画部 アカウンティングイノベーションプロジェクト リーダー
佐藤 剛一郎 氏
2010年入社。入社以来、経理部門(売掛金管理、グループ会社決算、固定資産管理、与信管理)に従事。コロナ禍に経理部門の帳票等の電子化などを積極的に行い、2022年4月より現在の経理部門の変革を担当・推進に至る。
-
大日本印刷
経理本部 経理企画部 アカウンティングイノベーションプロジェクト 課長補佐
松浦 さやか 氏
2007年入社。事業部門の売掛金管理やグループ会社決算、連結決算を担当。育児休暇を経て拠点を関西に移し、2014年に復職。2022年4月より現部署にて経理部門の変革を目指したプロジェクトに参画し、BlackLine導入に携わる。
-
ブラックライン
代表取締役社長
宮﨑 盛光 氏
大学卒業後、1998年日本リース株式会社入社。直後にGEグループの一員となり中小企業のファイナンス支援に従事。2002年2月ニイウス 株式会社(NIWS)入社。大手金融機関担当営業部門の本部長などを歴任。その後、2008年12月株式会社セールスフォース・ドットコム入社。3年間営業担当として勤務した後、コマーシャル部門、エンタープライズ部門の部長を歴任。2017年2月、エンタープライズ営業本部の執行役員、2019年2月、同部、常務執行役員就任。2021年2月、ブラックライン株式会社代表取締役社長に就任(現職)。
-
マネーフォワード
グループ執行役員
経理本部 本部長
松岡 俊 氏
1998年ソニー株式会社入社。各種会計業務に従事し、決算早期化、基幹システム、新会計基準対応PJ等に携わる。在職中に、中小企業診断士、税理士及び公認会計士試験(2020年登録)に合格。英国において約5年間にわたる海外勤務経験をもつ。2019年4月より当社参画
お申込み締切:2023年12月8日(金)12:00まで
セミナー概要
- 日 時
- 2023年12月13日(水) 13:00-17:00(12:30からログイン可能)
- 主 催
- ダイヤモンド社 ビジネスメディア局
- 企 画
- DIAMONDビジネスフォーラム事務局
- 協 賛
- アビームコンサルティング 、Board Japan、ブラックライン、マネーフォワード
- 会 場
- WEBセミナー(擬似ライブ配信)
※ご自宅のPCやスマートフォンで受講可能 - 定 員
- 定員300名
※協賛企業の同業者様のご参加はお断りする場合がございますのであらかじめご了承願います。 - 受講料
- 無料(事前登録制/抽選)
- 申込〆切
- 2023年12月8日(金)12:00
お申込み締切:2023年12月8日(金)12:00まで