テクノロジーの急速な進展により競争環境が目まぐるしく変化する中、昨日までの勝者が新たなライバルに瞬時に取って代わられることも珍しくなくなりました。このような状況下で、自社の「競争力の源泉」とは何なのかと、絶えず自問し続けている企業は少なくないはずです。
とりわけ近年では、ビジネスにおけるAI技術の活用が急速に進んでいます。AI時代に突入したいま、業務フローにおける生産性を向上させ、イノベーションを起こし、他社の追随を許さない競争優位性を築くためにはどうすればよいのでしょうか。
そこで今回、『DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー』では「AIとの共進時代に企業はテクノロジーとどう向き合うべきか」と題したウェビナーイベントを企画いたしました。
基調対談では、競争優位論の世界的権威であるユタ大学のジェイ B. バーニー教授と、早稲田大学ビジネススクールの入山章栄教授に、AI時代には何が競争優位性の源泉となりうるかについて語り合っていただきます。さらに特別講演では、富士フイルムホールディングスの執行役員 チーフ・デジタル・オフィサーである杉本征剛さんにご登壇いただき、同社がデジタルの力を活かしてどのように変革を加速させ、競争優位性の構築に取り組んでいるのかをお聞きします。登録は無料ですので、ぜひお気軽にご参加ください。
『DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー』編集部
AI時代に企業はいかに競争優位性を築くべきか
- 概要
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生成AIの飛躍的な成長を背景に、これを活用して自社の競争優位性を高めようとする企業が増えている。しかし、競争優位論の世界的権威であるユタ大学のジェイ B. バーニー教授は、『ハーバード・ビジネス・レビュー』に寄稿した論文で、「生成AIによって持続的な競争優位を築くことはできない」と指摘している。では、企業はこれからどのようにして持続的な成長を目指せばよいのか。本講演では、バーニー教授と早稲田大学ビジネススクールの入山章栄教授が、AI時代における競争優位性の源泉について、日本企業への示唆を交えながら対談形式で語り合う。
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ユタ大学 経営大学院 教授
ジェイ B. バーニー 氏
ユタ大学経営大学院教授。経営学において、ハーバード・ビジネス・スクール教授のマイケル E. ポーターと並ぶ影響力を持つ競争優位論の世界的権威。特に「リソース・ベースト・ビュー」の提唱者として知られ、競争優位の持続に関する研究でビジネス界にも大きなインパクトを与えてきた。直近では、論文「生成AIで持続的な競争優位は築けない」(『Harvard Business Review』2024年9-10月号、『DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー』2024年12月号)を発表し、注目を集めている。代表的な著書として、Strategic Management and Competitive Advantage, Pearson,2018.『[新版]企業戦略論【上】【中】【下】』(ダイヤモンド社、2021年)、マノエル・アモリム、カルロス・フリオとの共著The Secret of Culture Change: How to Build Authentic Stories That Transform Your Organization, Berrett-Koehler, 2023.(未訳)がある。
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早稲田大学大学院 経営管理研究科(ビジネススクール) 教授
入山章栄 氏
慶応義塾大学経済学部卒業、同大学院経済学研究科修士課程修了。三菱総合研究所で主に自動車メーカー・国内外政府機関への調査・コンサルティング業務に従事した後、2008年に米ピッツバーグ大学経営大学院よりPh.D.を取得。同年より米ニューヨーク州立大学バッファロー校ビジネススクールアシスタントプロフェッサー。2013年より早稲田大学大学院経営管理研究科(ビジネススクール)准教授。2019年から現職。Strategic Management Journalなど国際的な主要経営学術誌に論文を発表している。著書に『世界標準の経営理論』(ダイヤモンド社)などがある。
競争優位性のためのIT投資管理 ~テクノロジー・ビジネス・マネジメント(TBM)~
変化の激しい時代において、最先端テクノロジーを活用した迅速なビジネス変革と、既存IT資源の最適化を両立させることは、企業の競争優位性の維持・向上に欠かせません。そのためには、すべてのIT支出を可視化し、経営層、IT部門、事業部門が共通の理解を持ったうえで戦略的な意思決定を行う仕組みが必要です。本セッションでは、テクノロジー投資をビジネス成果に結びつけるための方法論「テクノロジー・ビジネス・マネジメント(TBM)」の全体像を解説するとともに、具体的な実践方法やその実践ツールとしての「Apptio」をご紹介します。
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日本アイ・ビー・エム株式会社(Apptio, an IBM Company) Apptio事業部 カスタマーサクセス本部長、 TBM Council Japan TBM エバンジェリスト
浅川真弘 氏
2008年に日本アイ・ビー・エム株式会社に入社。官公庁デリバリー部門にて、複数の大型システム開発案件にシステムエンジニアとして従事。2015年よりインタラクティブエクスペリエンス事業部に所属し、複数の企業のデジタルトランスフォーメーションの構想策定から変革実現までにコンサルタント、プロジェクトマネージャーとして従事。2020年7月に、日本アイ・ビー・エムデジタルサービス株式会社設立に伴い、取締役 デジタル事業部長として全社のデジタル変革推進に従事。2024年1月より現職。企業のテクノロジー投資価値最大化に貢献するために複数のお客様プログラム、プロジェクトを推進。TBM方法論のエバンジェリストとしても活動。
カオスは跳躍の原動力に:ユニバーサルAIプラットフォームで未来を創る
AIテクノロジーの急速な進化とそれに対する対応の遅れによって、多くの日本企業はこれをカオス(混沌:chAIos)と捉え、危機感を募らせています。しかし、この危機感こそが変革と成長の出発点です。 海外先進企業や国内成功企業では、リーダーがAIユニバーサルプラットフォームを活用し、AIを組織の力として統合しながら、人材と共に進化する取り組みを進めています。本講演では、これらの事例を参考に、企業がカオスを制御し、新たな価値を生み出すための具体的アプローチをご提案します。危機感を未来への跳躍台へと変える第一歩を共に踏み出しましょう
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Dataiku Japan株式会社 取締役社長 カントリーマネージャー
佐藤 豊 氏
BIとビジュアルアナリティクスの専門家。データドリブン文化の醸成、DDDM(Data Driven Decision Making)の定着、データ活用の国際・地域格差を無くすことに情熱を注ぐ。Tableau Japan株式会社カントリーマネージャー、株式会社セールスフォース・ジャパン 常務執行役員 Tableau事業統括カントリーマネージャーとしての経験を経て2023年4月よりDataiku Japan株式会社にカントリーマネージャーとして着任。データサイエンス・機械学習、AIの民主化を目指す。好きな言葉は”Unleash (解き放つ)”。
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Dataiku Japan株式会社 セールスエンジニアリング部 部門長
松島七衣 氏
専門はビジュアルアナリティクス。BIツールの書籍出版および雑誌メディアでの連載等でも活動。経産省主催データ分析コンテストでの第1回可視化部門で優勝。富士通、Tableauを経て、2021年6月、Dataiku Japanの一人目として入社し、日本市場の立ち上げを推進。Sales Engineerとして、業界・業種・規模を問わずあらゆる日本のお客様に対して、製品のご紹介や技術支援を実施。
AI時代の営業DX
昨今、営業人口が減少し営業スタイルが多様化する中で、量・質の両面で営業組織の変革が求められています。営業の生産性向上を目的に、SFA/CRM等テックツールの導入が加速しましたが、「営業現場による入力が定着しない」などデータの蓄積や可視化、利活用の観点で多くの企業が課題を感じていらっしゃいます。本セッションでは、生成AI技術を活用した新しいアプローチをご紹介します。電話・オンライン・対面、あらゆる商談を書き起こし、可視化・分析することで、営業現場の負担なくデータを蓄積し、経営判断に活用できる仕組みをご提案いたします。御社の競争力強化に直結する、次世代の営業組織構築についてお話しさせていただきます。
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amptalk株式会社 代表取締役社長
猪瀬竜馬 氏
2010年に早稲田大学卒業後、大手化学メーカーにて営業・マーケティングを経験。 2年間ペンシルバニア州にある米国の医療機器メーカーでProduct Marketing Managerを経験し、 営業500名に対しSales Enablementツールを用いたDXのプロジェクトをリード。 2018年スペインie business schoolにてMBAを取得。その後、2020年にamptalk株式会社を設立。
事業成長につながるデータ活用~ Sansan社が実践する、AI共創で切り拓く成長戦略~
持続的な事業成長のためには、ビジネス機会の最大化による売上拡大と、生産性の向上によるコスト削減を両輪で進める必要があります。社員数が急増したSansan社では、単なる人員拡大に依存せず、より高い成長インパクトを生み出すことが求められました。その鍵となるのが「データ x AI」の業務活用です。AI活用が目的化しないよう、本質的に取り組むべき課題とは何か。Sansan社はどのような視点で「データ x AI」を実業務に活用し、事業成長を続けているのか。本講演では、その考え方や具体的なアプローチを自社事例とともに紹介し、持続的な成長を目指すためのヒントをお伝えします。
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Sansan株式会社 Sansan事業部SOCソリューション営業部 兼 カスタマーサクセス部 シニアマネージャー
久永 航 氏
大学卒業後、IT業界で10年強、SIや海外プロダクトマーケティング、クラウドサービスの立ち上げなどを経験した後、2009年にSansanへ入社。ソリューション営業、カスタマーサクセス部長を経て、2015年にCIOとして社内のDXを推進。2018年から新規DX事業の立ち上げに従事するとともに、顧客のDX推進を支援。
富士フイルムはデジタルで変革を加速させ、競争優位を構築する
- 概要
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富士フイルムは2000年代に、同社の中核を担ってきた写真フィルム事業を喪失するという危機に直面したが、そこから抜本的な事業構造転換に取り組み、多様な事業から成るポートフォリオを構築することで、見事に「第二の創業」を果たした。その成長を牽引する上で大きな役割を果たしたのが同社のデジタル変革だ。本講演では、デジタル戦略を牽引する杉本征剛執行役員 チーフ・デジタル・オフィサー(CDO)に、同社のデジタル変革を実現したプロジェクトや組織体制、さらには生成AIを活用して競争優位性を高める取り組みについて話を聞く。
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富士フイルムホールディングス株式会社 執行役員 CDO ICT戦略部長
杉本征剛 氏
富士フイルムホールディングス 執行役員 CDO ICT戦略部長、富士フイルム 取締役 執行役員 CDO ICT戦略部長 兼 イメージング・インフォマティクスラボ長。1989年九州大学大学院 総合理工学研究所 情報システム学専攻修了後、富士写真フイルム株式会社(現 富士フイルムホールディングス)入社。入社後はシステム開発分野、AI/ICT研究分野に従事。 2019年ICT戦略推進室長(現 ICT戦略部長)およびインフォマティクス研究所長(現 イメージング・インフォマティクスラボ長)に就任。24年6月より現職。
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聞き手:
『DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー』編集部 副編集長村田康明
16:00 - 16:20 アンケート記入・閉会
※プログラムは予告なく変更になる場合がございます。あらかじめご了承ください。
セミナー概要
- 日 時
- 2025年3月12日(水) 12:00-16:20(11:30からログイン可能)
- 主 催
- ダイヤモンド社 メディア局
- 企 画
- DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー編集部
- 協 賛
- 日本アイ・ビー・エム株式会社(Apptio, an IBM Company)、Dataiku Japan株式会社、amptalk株式会社、Sansan株式会社
- 会 場
- WEBセミナー(擬似ライブ配信)
※ご自宅のPCやスマートフォンで受講可能 - 定 員
- 600名
※協賛企業の同業者様のご参加はお断りする場合がございますのであらかじめご了承願います。 - 受講料
- 無料(事前登録制/抽選)
- 申込〆切
- 2025年3月7日(金)12:00