理科の授業では実験・観察に力を入れている

学校生活と校内環境

 1学年は240人で、1クラスの人数は1年生24人、2・3年生が40人。生徒数に比して、専任教員44人、講師を含めれば60人と手厚い。理科実験室が都合4室設けられるなど、実験・観察にも力を入れている。

 2学期中に1人1台のiPadを購入してもらうこと、ICTの本格活用でハイブリッド型の授業を今後進めていく旨の説明があった。

 学校の行事は多い。他にも、普通部教員が始めたフィンランドの中学生と西オーストラリアの中・高生と相互に訪問する国際交流プログラムと慶應義塾が進めている国際交流プログラムがある。

 新型コロナの影響については、3月に臨時休校が決まって期末テストが中止となる。代わりに個人アカウントを付与し、オンラインでの課題による評価を行った。

 休校中はGoogleクラスルームで学級通信などを4月8日から配信し、学級の様子や教科、授業などを伝えた。授業はオンデマンドで配信し、各家庭の通信環境に左右されることもあって、リアルタイムの対応はホームルームで実施した。

 6月から全学年が時差・短縮授業、分散登校を開始、新入生の集いと始業式を行った。通常は9時の始業を10時とし、50分授業を30分に短縮して実施した。クラスは午前と午後に分け、昼食は学校では取らないようにした。ソーシャルディスタンスシートをはり、大型扇風機を各教室に設置した。毎朝の検温や手指の消毒なども行っている。

 7月になると全員が全日授業となり、昼食も取るようになった。9月11日より、50分授業を再開、部活も始まり、運動会は学年単位で実施予定。

 3年生に生活アンケートを取った。ある生徒は、4月下旬には毎朝ジョギングし、課題を解きながらゲームをしていたなど、実体験を語っている。オンライン授業には好意的な意見も多いので、良い部分を取り入れていく。

 新入生である1年生に入学以前の印象を聞いたところ、「厳しい」「重苦しい」といった伝統校ならではの感想が並んだものの、いざ学校生活が始まってみると、「自由」「面白い」といった感想が寄せられている。もっとも、勉強に関しては厳しいという声もある。

 全体の説明会終了後、いくつかのグループに分かれて校内見学を行った。

 2年生と3年生は2015年築の本校舎にある40人教室。この校舎と隣の一番古い校舎に理科の実験室が4室設けられていた。

 部活動は運動部系の人気が高く、中でもサッカー部には60人ほどの、ラクロス部とバスケットボール部には各40人ほどの部員がいる(いずれも2・3年生の人数)。

 お弁当が推奨されているが、食堂は2つある。テニスコートとグラウンドに面した南食堂では食券を購入する。本校舎内にある北食堂では自販機などが主体となっている。