JG流のさまざまな仕掛け

 続いて、中山美也子教頭が、生徒活動・学校行事について語る。週5日制は創立以来の伝統である。授業は1日6限で、週に1回、ロングホームルームが7・8限にある。土曜には班と呼ばれるクラブ活動や委員会活動は行われている。定期テストは年4回実施される。

 本校でも新型コロナ禍により、学校行事などは制約を受けた。この説明会でもその様子に触れていたが、学生生活の区切りとしてのマスゲームは、一見バラバラな女子学院(JG)生が集団行動もきちんとできることを示していて興味深い。

 女子学院は学校カウンセラーを50年以上前に設けた草分け的な存在であり、カウンセラー室は保健室に隣接して置かれている。

 PTAにあたるJG会では月に1回の委員会活動がある。委員会には、ボランティアも行う文化部、年2回発行の広報紙「女子学院広報」を発行する広報部、11月のバザーを同窓会と一緒に行う奉仕部の3つがあり、クラスから各3名程度が参加する。2020年のバザーはオンライン実施となった。

 教科の説明では英語と体育が取り上げられた。これは開成と同じである。

 英語科では、基本的に英語のみで授業が行われる。女子校らしさを感じさせるのは、夏休みの課題で『赤毛のアン』を扱うところだろうか。一味違うのは、課題として、話の続編や主人公への手紙を書いてみさせるところにありそうだ。自己表現ノート「All About me」で学習記録を書き溜め、プレゼンを行い、最終的には即興的にテーマを選んでディベートができるようになることをゴールとしている。

 体育科では、体力的に不安のある生徒が多いのか、新入生はまずはJGエアロビを覚える。球技や体操も“JGルール”で取り組みやすい設定をした上で、7〜8人のグループによる目標達成への過程を大切に進めている。