2021年の創立150周年に向けて新校舎の建設が進んでいる

創立150周年を迎える開成学園

 説明会は職員室からの中継で始まった。最初は野水勉校長による「教育について」(約5分間)。2021年に開成学園は創立150周年を迎える。その記念事業として高校の新校舎を建設中。同年6月に第1期工事が完了予定となっている。

(板書の前に立ち)3つの教育理念「質実剛健」「進取の気概」「自主自立」について語る。

 特に、「自主自立」とは自主性を何よりも尊重しており、多様な個性の生徒がさまざまな経験をできる環境が開成にはある点を強調していた。

 2大行事の運動会と文化祭は生徒主体に行われている。部活動・同好会は、運動部22、文化部29、そして毎年のように新しいものができる同好会が25ある。

 ケンブリッジやロンドン大学など海外のトップ大学への直接入学も増えてきた。英語の4技能を習得する授業や、国際支援も充実してきている。最近では、スタートアップ企業を手掛ける卒業生も少なくない。

 次に、教務委員長(教頭)による「中学入試と学校生活について」(約10分間)。出願の注意事項としては、12月20日12時からネットのみで受け付け、受験番号はランダムに発行される。受験票の印刷は1月10日12時から可能。顔写真の変更はしないようにという注意も。

 卒業生による「開成会」では、寄付により「開成会道灌山奨学金」を設け、入学金や授業料などを免除する。これは特退制度ではない。合格すれば入試の成績は関係なく支給される。11月に個別相談会も実施される。

 2021年入試では、新型コロナ対策として、2月23日に追試を行う。その日程等については、文部科学省の要請により今後変更もありうる

 学校生活の説明に。「開成はどのような学校か」と問われたら、「先輩の背中を見て、後輩が育っていく学校」と答えている。「運動会が不安」という受験生には、「大丈夫だよ」と伝えてほしい。会場係などいろいろや役割があるとのことだった。