仲間と学ぶ「peer learning」を導入、目指すところは英語によるコミュニケーション能力の向上であり、英語を使って何をするのかにある。達成感と成功体験を積み重ねながら、アウトプット活動を通してやる気を引き出していく 写真提供:フェリス女学院中学校・高等学校

11月14日(土)13~14時にVimeoを使用してオンラインで開催された。コンパクトにまとめられた内容は、ミッション系の基本となる教育を押さえつつ、生徒の自由と自律を強く願う心情にあふれており、「他者のために(For Others)」という教育のモットーが繰り返し語られ、学校の目指すものをしっかりと受け止めることができる内容だった。(ダイヤモンド社教育情報)

日本最古の私立女子校の一つとして   

 定刻2分前、パイプオルガンの音色から始まったWeb学校説明会。ミッション系の女子校では定番ともいえる立ち上がりである。

 フェリス女学院は2020年で創立150周年を迎えた。同じ年に東京の明石町に作られた女子学院とは同じ齢の双子の姉妹のような間柄である。実際、キリスト教主義の教育など、学校説明会の内容も重なる部分が多い。

 まずは廣瀬政明校長の挨拶から始まる。一人ひとり神から委ねられたかけがえのない大切な存在である生徒をお預かりして育むことが学校の使命であり、キリスト教に基づく教育を行い、自由で自律した女性を世に送り出してきたことが語られる。

 創立150周年を記念して、ミッションステートメントを発表した。その一節に、「フェリス女学院は、まことの自由と自律を尊重する教育を通して、絶えず他者を尊び、自己に誇りをもち、広く多様な人々や社会と交流し、実りある豊かな社会や世界の平和とその発展に寄与する人を世に送り出す」とある。教育のモットーである、他者のために(For Others)を大切にしている。  

 学ぶことは井戸を掘ることに似ている。掘ってもすぐに水が湧いて出るわけではなく、水脈にぶつかってはじめて尽きない水が湧き出てくるように、学ぶことの大変さ、楽しさ、豊かさ、醍醐味を体験して欲しい。そして、自分の言葉で語ることができるように成長してほしい。